朽木事務所

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相手の嫌がることをする

若い人(アラサー20代男性)にえらそーに意見言ったりしてますが、実はこっち(アラカン50代最後の年齢)が教えられることが多かったりする。先週、その彼と話をしていた。交渉ごとで難しい局面のこと。

モノポリーじゃないけど、条件のやりとり取ったもん勝ちの交渉の局面で、こちらは譲歩できる部分も少ないし、相手がガンガン攻めてくる。そんなとき:

相手が嫌がる条件をいくつもいくつも並べるんだよ

そんな話をしていて、流れで飲み〜の雑談になった。

さっきの『相手が嫌がる条件をいくつも繰り出す』っていう交渉術なんですけど...

 

普段、飲みのときはバカ話しかしない彼が、メインの話を蒸し返してきた。

 

オレ、バスケやってたんですけど、ディフェンス、好きなんですよ。クチキさんも中学高校とバスケやってたんすよね...?

 

そうだけど、ディフェンス? あんまり、インターセプトとかリバンドとか、うまくなかったし? ディフェンス、楽しい?

 

ほらね、やっぱり『ディフェンス』っていうと、相手のシュートをリング手前でカットしたり、ハデにリバンド・ボールを取って、味方のソッコーにつなげる、そんなこと考えてるんでしょ?

 

うん、ディフェンスの面白さって、そこにあるんじゃん!

 

違うんですよ。ディフェンスの役割はね、相手の前に立ったり、いっぱい手を広げて動かして、『相手のジャマ』をすることなんですよ。ジャマをして相手が『いいシュート』を打てなくすること、一本でも相手のシュートの本数を減らすこと、それがディフェンスなんです。オレ、コーチからそう教わったんです。

 

うーん、それ、面白いか?

 

クチキさ〜ん、相手の上手い奴が、オレのディフェンスでシュート打てないんですよ...! 面白いに決まってんじゃないですか!

 

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キミ、ぼくはキミにもう教えることはないかも知れない!

 

(ご本人の了解を得てのアップです。)

 

© 朽木鴻次郎
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