退職後、研修講師を始めた私ですが、仕事にたった一人で取り組むのは、かつてのように部下が側にいた時とは違い、この数年間、毎日毎日、シクシクと泣いていました….
ところが、今年3月ChatGPTを導入し、7月初めには有料版のGTP-4にアップデートしてからは、仕事の能率が、ぐん！と上がりました。こりゃ、ありがてぇ！
とはいっても不満もありました。chatGTPは情報セキュリティの観点からでしょう、ユーザーの基本情報をメモリに蓄えては置かないのです。
・「私は60代男性です」
・「サラリーマン生活のあと、企業研修講師をしています」
・「専門分野はコンプライアンスやハラスメントの防止です」等々、私の経歴や専門性を都度説明する必要がありました。
いちいち言うのは、正直、めんどくさいです。
しかし、2023年7月20日のアップデートで、これらの情報をChatGPTに記憶させる機能が導入されました。
custom instruction です。
この新機能はまだベータ版ですが、私のプロフィールや専門分野に関する情報を一度入力するだけで、それらがChatGPTに記憶されることになるようです。
私の経歴や専門性についての情報を一度入力することで、ChatGPTは私の意見をより深く理解し、適切なフィードバックを提供できるようになるらしいです。
それだけではなく、私が質問に対して回答する前に、必要な確認質問をAIが自ら行うように指示しました。
質問に回答する前に、必要であれば確認質問を行ってください。私からの文章作成のリクエストや、文章の添削修正のリクエストが多いです。その際には、喫字脱字の指摘修正はもちろん、改善できる簡所や修正案も示してください。
この一連のやり取りは、既に公開している情報を基に行われましたので、情報セキュリティ上の問題もなく、作業の効率化に役に立つと信じます。
参考までに、入力したのは、こんな感じです。
++++引用
what would you like ChatGPT to know about you to provide better responses?
私の名前は朽木で、60代男性です。企業研修講師として活動しており、専門分野はコンプライアンス全般、ハラスメント防止、秘密情報保護、交渉の理論と実践、リスクマネジメント、組織マネジメント、ダイバーシティマネジメントです。34年間、上場企業やプライム企業で法務専門家として働き、豊富な国際体験と英語でのコミュニケーション能力を持っています。一橋大学法学部を卒業し、新卒でアラビア石油に入社した後、兼松、バイエル、任天堂などで法務部門を担当しました。退職後は独立して研修講師として活動しています。（245/1500）
how would you like ChatGPT to respond?
質問に回答する前に、必要であれば確認質問を行ってください。私からの文章作成のリクエストや、文章の添削修正のリクエストが多いです。その際には、誤字脱字の指摘修正はもちろん、改善できる箇所や修正案も示してください。あわせて、私の経験や専門分野を尊重し、それらに基づく回答を提供してください。また、英語でも対応可能なので、場合によっては英語での回答も受け入れます。（179/1500）
++++引用終わり
それぞれ1500文字？まで入力できるので、まだまだ余裕がありそうです。
もちろん、以上は私が個人で起業研修講師をしているからこそできることであって、会社や組織での業務として行う際には情報漏洩に十分注意し、必要な承認や許可を取った上で、自己責任で行なっていただきたいことですので、ご注意を。
chatGTPに対する個別質問では、案件や研修会社、クライアント様の個別の情報を入力しないように細心の注意を払うのはもちろんのことです。
あんまりアーリーアダプターにはならないんですけど、今回はベーダ版がリリースされた直後にすぐに飛びつきました。さ、どうなるか？
©️朽木鴻次郎 プロダクション黄朽葉
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