朽木事務所

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プロセスアプローチと生産性

ISO9000に「プロセス・アプローチ」という概念がある。これについて、生産製造部門のとある課長さんがどうも分かりにくいとぼやいていた...

 

英語の「process」は「工程」という意味だから、「product(製品・完成品)」の良否だけに着目するのではなく、製品が製造されるプロセス(工程)にも着目して、生産製造業務を管理し改善を目指すという考え方ではないか。

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そう説明したら、「ストンと腑に落ちました」と感謝された。その課長さんはすごく有能なのですが、カタカナ・英語が少し苦手だったようです。*1

 

この図を書いていて思ったのだが、「生産性」といういのは製品の:
品質を上げ(quality)、
コストを下げ(cost)、
製造時間を短縮する/単位時間の生産数量を増やす(delivery)ことである。

QCDがそれだ。さらにSDGs:持続可能な開発目標を加えるべきかもしれない。

サステナブルな訳語 - 〜 ハリセンボンのおびれ 〜

 

生産性を単に単位時間での生産数量だけで語るべきではない。生産性を単に数量だけで判断してはいけないと思うのです。 

 

職人の匠の業に「数量」だけを求めないでしょ?

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同じ日本橋出身の畏友 F-君からいただいた「さるや」の楊枝

小網町のさるやさん。

www.nihonbashi-saruya.co.jp

 

© 朽木鴻次郎
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*1:ISO9000の公式日本語訳は、とってもわかりにくい。意図的にそうしているのかな、と勘ぐってしまいたいほどです。ISO14000もそうだ。英語で読んだほうがよく理解できるくらいです。