最初に転職した先の会社は総合商社でした。近江商人に古くルーツに持つ伝統らしく、研修のときに「鍋蓋の歌」というドラマを見せられた....
と、長らく思っていたのですが!「なべぶた」ではなくて「てんびん」、「てんびんの歌(詩)」が正しいタイトルだったのですね。
お話はというと、記憶に頼ってますがお許しくださいね。
・近江商人の息子が商売を始めたいという。
・父親は、「鍋蓋(木でできた何の変哲も無いもの)」を大量に渡してそれを売ってこい、売れたら商売を始めることを許すという。
・鍋蓋を天秤棒に担いで、息子は親戚、友人を頼って回るが誰も買わない。実は、知り合いを頼っての鍋蓋は買わないというのが近江商人の不文律なの。みんな、そのイニシエーションを通過してきている。だから心を鬼にして買わない。
・売れない鍋蓋を天秤棒に担いでさまよう息子。飛び込み営業しても断られてばかり。
ところが...
・あるきっかけで鍋蓋を買ってくれる人がいて、息子は感涙にむせぶ。
・人間的にも成長した息子は、琵琶湖を一周するうちに鍋蓋を売り切って、一人前と認められ商売を許される。
今ググったら企業研修に使われてる教材らしいですね。
営業って大変だよな。
任天堂の製造部門のトップでぼくが尊敬していたN-さんが以前こう言っていた。
「モノを作るのも大変やけど、いちばん難しいのは『売る』ことや。ええのがでけたといくら思っとっても売れへんことが多い。『売る』ちゅうのは、ほんま、大変なんやで、クチキさん」*1
売るのも大変なんだけど、お金を回収するのもこれまた大変なんだよな。
おらも頑張るだ。がんばるニャン。
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*1:ぼくなりの関西弁ですので、おかしかったら、ごめんなさい。