朽木事務所

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コンプライアンスとCSR

セミナーの概要とカリキュラム

 

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■■■ 法令遵守からの発展的変貌

法令の遵守から始まった狭義の「コンプライアンス」は、単なる法令遵守にとどまらず広く社会的要請に応える形になり、さらに積極的に社会貢献する「CSR」へと発展的に変貌しています。

コンプライアンス/CSRの意義はなんでしょうか?

・一つは、法令を遵守し不正は行わない、健全な企業を維持経営すること。
・もう一つは、社会に対して企業としての責任を果たし貢献を続けること。

『営利のためなら法律を犯しても構わない』『目先の事業活動のためなら環境や社会がどうなっても知ったことではない』こんな企業はいずれは自滅してしまいます。投資家を含めたステークホルダーは、企業の環境への関与、社会的貢献、健全な活動を担保する企業統治(ESG)に着目し、社会に対して責任を果たし貢献を続ける企業の価値は高まる傾向があります。

とはいえ、コンプライアンスの原義である「法令遵守」でさえ十分ではないのが悲しい現実です。いまだになくならない不祥事の多くは不法行為・犯罪行為であって、重大なコンプライアンス違反です。法律に違反しないこと、これは常に意識し続ける必要があります。

この研修では、コンプライアンスの個別領域の理解を促進することも目的としています。ただし、個別法令の個々の条文の理解(それも重要ですが)、それよりも、むしろ企業やそこに働く自分たちにとってのコンプライアンスの本質的意義の理解促進に重点を置きます。

また、コンプライアンスやCSRがその企業のほんの一部の人間によって毀損されることで、一気に企業全体の価値は下がってしまうという側面もあることも強調し、その防止と素早い事故対応や危機管理についても言及します。

 

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■■■カリキュラム

以下はカリキュラムの概要です。実際の研修では、スライドを映写しつつ、ワークノート(受講者用穴埋めテキスト)をお手元に配布して行います。理論だけではなく、直近の豊富な事例も紹介します。このカリキュラムは、2日間研修(1日6時間)を想定していますが、クライアント様のご意向や予定時間、業界の特性、受講者様の階層などによってカスタマイズします。従来タイプの対面式集合研修はもとより、zoom等を利用したリモート研修にも対応します。受講者様とのインタラクティブなやりとりや、講師がファシリテータとなってのケーススタディや個人ワーク/グループワークなどを行ういわゆる「受講者参加型」研修も対応します。

受講者参加型研修とは

受講者参加型研修とは、受講者の方々に主体的にご参加いただくための研修です。講師から随時、受講者の方々に対して様々な問いかけを研修の中の各セクションで適宜行います。それに対して、個人ワークとして一人ひとりがご自身の考えをまとめ、グループワークとして受講者同士で話し合ったりしていただいた上で、講師から説明を行います。講師が一方的に「正解」を与えるのではなく、受講者の知識や経験の記憶を呼び起こし深掘りして、実践につなげるタイプの研修です。受講者参加型研修には次のようなメリットが見込まれます。

 1. 問題意識を持って学ぶことができる
 2. 意見や正解は人それぞれであると認識する
 3. 自分の意見をまとめることで新たな気づきが生まれる(個人ワーク)
 4. 人の意見で自分を相対化できる(グループワーク)

イントロダクション

・法令遵守としてのコンプライアンス

・社会的要請の遵守(被動的)

・社会貢献(能動的)

・ゴーイングコンサーンとしての存在

・CSRとSDGs、企業統治

・ステークホルダーダイアログ

・私たちは見られている

・広報的な意義

・事故/事件と危機対応の重要性

法令遵守(コンプライアンス原義)

・人権の尊重と配慮

・独占禁止法(公正公平な取引)

・下請法

・インサイダー取引

・利益相反行為

・利害関係者

・供応接待や贈答に関して

・業者や第三者との不適切な関係

・公務員倫理(公務員)

・犯罪行為

・社会との関わり(反社会的勢力)

・外国公務員に対する贈賄防止

・マネーロンダリング

・その他触れておきたい法令等

・リスクマネジメントとクライシスマネジメント

ハラスメントの防止

・セクシュアルハラスメント

・性別役割分担(無意識のバイアス)

・パワーハラスメント

・マタニティハラスメント

・いじめや悪質ないじり

・ハラスメントの本質

・なぜハラスメントを排除しなければならないのか?

・「鬱(うつ)」などの二次障害

・メンタルヘルスケア (自分、部下、同僚、上司)

・サラリーマン三原則

・マネジャーの価値観

・パワーハラスメント

・マタニティハラスメント

・いじめや「いじり」の撲滅

・ハラスメントの本質

・なぜハラスメントを排除しなければならないのか?

 ・ジェンダーダイバーシティ(LGBT)

・従業員の個性を理解する(発達障害者等)

・障害者雇用

・国籍や年齢というもの(日本的な文化)

・外国人の従業員に対して

・再雇用やシニアの従業員に対して

 ・「鬱(うつ)」などの二次障害

 ダイバーシティとインクルージョン

・ジェンダーダイバーシティ(LGBT)

・職員従業員の個性を理解する(発達障害者等)

・障害者雇用

・国籍や年齢というもの(日本的な文化)

・外国人の従業員に対して

・再雇用やシニアの従業員に対して

 職場で求められるコンプライアンス 

・働き方改革

・職場や職務での不正行為

・贈収賄や過剰な接待授受

・文書の偽造

・会社の備品や資産に対して

・職場の秩序維持

 

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情報セキュリティ

・情報セキュリティの基礎

・情報とは?

・秘密情報/営業機密の管理

・個人情報保護

SNSを巡るコンプライアンス

・共感欲求と承認欲求

・ついうっかりの情報漏洩

・著作権と肖像権

・SNSリタラシー

コンプライアンスとコミュニケーション

・不健全なコミュニケーションとしてのハラスメント

・日本文化に即したアンガーマネジメント

・コミュニケーションの前提

・コミュニケーションとは?

・コミュニケーションによりコンプライアンスは向上するのか?

CSRの目的と意義

・CSRと事業活動(地域活動)との関係性

・地方公共団体にとってのCSR

・関係企業や取引相手への拡大

・サプライチェーン、取引先、顧客、地域全体、グローバルなつながり

環境への配慮

・QCD/E

・電気ガス水道とゴミ

・グリーン調達

・ISO14000

持続可能な開発目標(SDGs)への取り組み

・コンプライアンス、CSR、SDGs、ESG

・「CSR」でも何を? キーワードは「サステナブル」

・SDGsに現実的に取り組むには

・逆効果となる身の丈を超えた広報活動

・「5. ジェンダー平等を実現しよう」は必須

コンプライアンス/CSRプログラムと展開

・社会的要請を受けた基準や行動指針作り

・継続的な企業内研修

・取引先のCSR実践確認の意義

コンプライアンス/CSRの検証・監査等

・監査・内部監査・モニタリング・外部コンサルタントの起用

・効率的な監査

・内部統制/ガバナンス検証

・規則や基準の作りすぎ?

・コンプラ不況と不作為のリスク

コンプライアンス/CSRレポートと展開

・広報部門との協働の重要性

・紛争鉱物任天堂の例(紛争鉱物や中国での生産について)

リスクマネジメント と危機対応

・リスクマネジメントと危機対応(クライシスマネジメント)とは?

・コンプライアンス違反を起こさないため、起こさせないために

・職場でのコンプライアンス違反を見たときや知ったときは?

・危機対応の基本

まとめ

・コンプライアンス/CSRの意義のまとめ、再確認

・企業と自分の意識をどう変えていくか

・実践に向けての決意表明

 

質疑応答

 

===== 以上はセミナーコンテンツ「コンプライアンスとCSR」の全体の流れとカリキュラムです。カリキュラムは、クライアントの意向や予定時間、参加者のレベルや階層などによってカスタマイズいたします。

 

朽木事務所は、ビジネスパーソンに向けての「楽しくわかりやすい」自己啓発セミナーを提供しています。

講師は私、朽木鴻次郎(くちきこうじろう)。

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講師紹介

1984年一橋大学法学部卒業後、石油開発会社、総合商社、外資系医療化学品メーカーを経て、04年から京都の任天堂勤務、18年退職し研修講師活動を開始し現在に至る。
首都圏大学、民間企業、地方自治体等での研修実績多数。
コロナ禍以降のニューノーマル研修として、動画やリモート研修も積極的に行っている。

東京都出身、千葉県市川市在住。1960年(昭和35年)生まれ。B型・天秤座。

  

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kuchiki.office@gmail.com

 

なにとぞよろしくお願いいたします。

朽木鴻次郎