ニューヨークで新人研修を受けていた、入社3年目の頃のことです。
40代後半日本人のNY支所長、20代半ばのアメリカ人女性の秘書、それと同じく20代半ばのぼくとの三人でお昼を食べに行ったんです。
「お前、食べ終わるの早いよ...!」
所長から耳打ちで注意されました。秘書の若い女性が、まだ、3分の2ぐらいしか食べていないのに、僕はもう食べ終わっちゃって、手持ち無沙汰にしていたんですね。
所長は、当時40代後半のMさん。遊び人だったせいかご本名をもじった「悪吉・ワルきち」さんというあだ名の英語に堪能な方でした。
昼飯から事務所に戻って、改めて説教されました。
「女性は、『食べるのが遅い』というより、むしろ、男と女は食べるペースが違うんだ。女性と食事に行くときには、こっちが先に食べ終わらないようにペースを合わせる。そして、こっちは三分の二ぐらいまで食べたらすこし残しておいて、それを突つきながら、同じぐらいのタイミングで食事を終わらせるようにするもんだ。飯食うことだけの話じゃねえぞ(^ω^)」
さすがは「ワル吉」と呼ばれるほどの遊び人です。
NY支店での一ヶ月研修で習ったテレックスの打ち方や原油取引のことはほとんど忘れてしまいましたが、この「女性と食事などをするときの注意」は、30年以上たった今でも覚えています。
いろんな人からいろんな注意やアドバイスを受けてきて、それぞれがそれぞれに役に立ったし、感謝しています。
でもさ、ワルきちさんからのこのアドバイスが、一番役に立った、かな......(゚O゚)\(- -;
©️朽木鴻次郎
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